わからないところはもうないくらいに、数学を教えてもらった。 なっちゃんと穂尭はまだ楽しそうに化学を勉強していた。 で、碧斗はまた幸せそうな顔をして寝ている… 一度は起きた癖に。 碧斗の隣に座って、ほっぺたをつっつく… 柔らかい…- 「起きなきゃ赤点取るよー?」 私の行動にぎゅっと目を瞑り、逆方向に顔を向いてしまった。 真っ黒の髪の毛がさらさらしている。 女の私でも憧れるぐらい綺麗な髪。 触りたくなる。