今がどんなに辛くても、笑って前を向ける日が必ず訪れる。


明日じゃなくても、

1年後…

いや2年後かもしれない。


だけど早く前を向いて欲しい!




私の声で立ち止まって、振り返った真紘は笑った。





『ははっ!
心配しなくていーよ?』


「でも…」


『俺はもう大丈夫だしさ!
楽しい思い出作り…しようよ』






歩み寄ってきて、そう言ってくれた真紘の声はあたたかかった。


もう迷いは無いみたいだ。





『そうだって!
ほら、お前も笑えよ!』





碧斗は私を小突いて笑った。


そうだ。


笑って泣いて生きていくのが人生だ。





「うん!」