碧斗はほんと、笑顔がよく似合う。 だから渚さんは碧斗に笑ってと言ったのかな? いや、きっとそうだ。 渚さんにとって二人の事はなんでもお見通しなのかもね? 「碧斗は平気?」 『平気! だって一人じゃないから』 笑って答える碧斗の表情が、夕日以上に輝いて見えた。 夕日を見て切なくなるより、夕日を見て笑顔になれる方が良いよね? 『だって、隣にお前がいるだろ?』