会った時に、びっくりさせたかったからちゃんとした名前言わなかったのかな?




『あっくん?
なぎ、俺の事ずっと碧斗だったよ?』





驚いた顔で答えた神代…





『やっぱり…。
たぶん俺の事も彼氏としか言ってなかったんじゃない?』


『あぁ』





きっと今、あいつ笑ってんな?


もう会っちゃったの?って。


楽しそうに笑ってるんだろう。





『まさかこんなすぐに会えるなんてね?』





すると彩葉が俺と神代の手を繋がせた…




「渚さんはこれを願っていたんじゃない?」


『そうかもな…』





気まずそうに顔を逸らす神代…


そういや渚が言ってたな。


「あっくん、人見知りっぽいからもし会ったら、ちゃんと友達になってあげて?」


って…


そんなの決まってるだろ?




『渚が俺たちを繋げたんだ。
これからよろしくな碧斗!』




これでいいだろう?


碧斗は、俺の知らない渚を知っている。





「ほら、碧斗も!」


『よろしくな』




そして3人で窓からオレンジ色に染まった夕焼けをみつめた…





-真紘side end-