―真紘 side―
あれからもうすぐで2年か…
なぜか俺は昨日、藤崎さんの腕を引っ張り気が付けば虹の方へと走っていた。
雰囲気が似ていたのかもしれない。
俺に虹を教えてくれた人に…―――
『おい、昨日どうしたんだよ』
学校に着くと、小学校の頃からの付き合いの
三谷 穂尭(mitani hotaka)が話しかけてきた。
穂尭は一見クールに見えるが、よく喋る性格だ。
黒髪がよく似合う背の高くて、細身の体型をしている。
『虹見てただけだよ』
『じゃぁ、こいつは?』
まだ来ていない藤崎さんの席に、手を置いて聞いてきた。