これ、渡すのはもう少し先かな…


渚が書いた手紙。


俺宛と

真紘宛と

将来真紘と付き合う人宛…




真紘宛ともう一つは、同時に渡してと言われている。


2年前の今日…、渚は帰らぬ人となった。


“もう後悔はない、だから真紘をお願い。”


そう言った渚の顔は、もう死に迷いはなかった。


最後まで真紘の事を思っていたもんな…




『きっともう平気だよ…』





なぁ、彩葉…

真紘を頼んだぜ。


きっとあの手紙が彩葉に渡せる事を、俺は願ってる…


渚…、ちゃんと真紘を見守ってろよ?




-穗堯 side end-