愛する人を亡くした気持ちは、きっと無くした人にしかわからない。


だけど、共に過ごした時間や思い出はこれから先も心の中に残っていく。


決して消えたりなんかしない。





「今度お墓参り一緒に行きたい」


『え?』


「友達として挨拶したい…だめ?」




渚さんの事まだそんなにわからないけど、少しでも近づきたい。


そう思ったんだ。


真紘が良かったらだけど…




『いいよ、渚も喜ぶよ』




雲の隙間から見えてきた太陽みたいに、真紘の笑顔はキラキラしていた。