すると顔をぱっと上げた真紘…




『穂堯か…』


「ごめん。」


『どこまで聞いた?』




怒るかなと思い目をぎゅと瞑ると、いつもと変わらない優しい口調で聞いてきた…





「命日…って事だけ」


『良かった…』


「どうして?」


『彩葉には、自分から話したかったから…』




2人の間に生ぬるい風が吹く…





『もう、話すしかないね…』