昼休みになるとやっと起きた真紘…



なっちゃんと穂堯が側に集まったのを見た真紘の顔色は悪かった。


カバンを肩にかけ、俯きながら教室を後にした真紘…




「今日、真紘元気ないね?
なんかあった?」




なっちゃんが穂堯の顔を見ると、穂堯は『ちょっとな…』と答えた。


重苦しい空気の中、なっちゃんは黙ってイスに座った。


真紘大丈夫かな…


少し前に雨は上がったからいいけど、曇り空はまだ続く。





「わ、私、ちょっと行ってくる」




2人の返事も聞かずに、カバンを持って教室を飛び出す…