あまりにも真紘が起きないので、穂堯に聞いてみる事にした。




「ちょっといい?」


『どーした?』




次の英語の予習をしていた穂堯は、手を止めて私を見た。




「真紘って…」


『あいつ、今日はダメなんだ。』


「えっ…」





すると穂堯は真紘に目を向けると、悲しそうに俯いた。


穂堯はもちろん、真紘の事をよく知っている。




『今日、渚の命日だから…』





命日…?