「いたっ!」

詩穂とそんな会話をしていたらおでこにボールが飛んできた。

「大丈夫?紬」

「うん、まあ
もー、誰だよ〜」

小学生かー。
めんどくさい奴らだ。

「すみませーん。そっちにボール行きませんでしたかー?」

きましたきました。小学生。

「おでこにボールが直撃しました」

「え...!
本当にすみません!!」

お、素直。

「いーよいーよ、別に」

「本当に本当にすみません!!」

「大丈夫だってー。
あ、飴あげる。名前は?」

なんか、飴あげたくなった。
可愛いなあ、この子。
素直で。