そういえば。
まだあの雑誌を読んでなかった。


せっかく、買ったんだし読んでみようかな。


私は、お父さんに買ってもらった
あのファッション雑誌を手に取り、
ページをめくった。



1ページめくると、
目次が書いてあった。

表紙よりも、
沢山の文字が書かれている。

でも、私が大嫌いで読めない小説とは
違って
文字には、色がついていたし、
目次のページの背景もオシャレでかわいかった。

「まずは、目次とか関係なしに
読んでみよう。」



私はページをめくって
次のページを見た。

かわいい女の子がかわいい服を着てポーズをとっていてすごくキラキラしていた。


いや。キラキラしているといっても、
スパンコールやラメが貼ってあるのではない。


彼女達の存在自体がすごくキラキラ輝いていた。

けして、彼女達が目の前にいるわけでもないのにだ。

雑誌だ。紙の中だ。



きっと。彼女達モデルは、
心からモデルという仕事を楽しんでいてこなしているんだ。