それを私の手の上にそっと置いた。
私はその手を掴んで離さなかった。
それから聞いた。
「…いつから?」
「もう最近は好きって言われても、そっかとしか思わなくなってた。」
「ずっと嘘ついてたの?」
「うん…ごめん」
「もう終わっちゃうの?」
「また君に好きだと言えるようになったら戻ってくる。」
「いつ?」
「分からない。
すぐかもしれないしもっとずっと先かもしれない。」
「そっか」
「うん」
「でも一度離れたら私はもう終わっちゃうと思うの。」
「そうかな?必ず戻ってくるから待っててよ。」
ほんとに私は都合のいい女だと思う。
こんな事普通じゃない。
それでも好きだから待てちゃうんだ。