母無し子にとっての父親

優湊は、ウーンと母親に甘えたことが無いせいか、同年代の人と比べて、物事について、自信というものが、薄い気がする。

人というものは、幼少期に、目一杯の両親から、愛情を受けないと、一人前の人格や、精神的な支えが、得られないとよく耳にするが、優湊もこの中の一人と言えよう。

それでも、優湊には、父親という存在がいる。

父親としての役割を果たさない父親でも、たとえ、嫌いで仕方無かったけれども、優湊も精神的に未熟だった…。

父親の本心や立場、そして、病気を理解するまでは…。

理解し合うことで、優湊と父親との関係も変わって行く…。