夫婦は運命共同体

優湊には、崩壊した家庭しか知らず、幸せな家庭を想像するのが、難しかった。

だから、てっきり、優湊は、人を好きになることはあっても、自分はその人を、幸せにしてあげることが出来ないと思い、優湊自身を責めて来た…。

妹的彼女に、出逢うその日までは…。

妹的彼女は、優湊のありのままの全てを慈しみ、愛し、包み込む優しさがあった。

同じお墓に入るには、養子縁組しかなく、
夫婦として、入ることは出来ないが、一生涯添い遂げることで、妹的彼女と優湊の絆は、
深まり、二人の愛は、燃え上がる愛へと変わって行く…。

今までに味わって来た、悲しく、苦しい優湊の傷付いた心は、徐々に、妹的彼女の癒しで、修復されていく…。

真実の愛を知った優湊は、段々と、丈夫な心身になっていく…。

そして、二人は夫婦が、運命共同体であることを理解し、夫婦としての生活を歩んでいくことになる…。