望むのは絶対的な愛情

優湊は、包み込む愛情に飢えていた。

だが、優湊が、それに気付くのは、大人になってからで、その間、逆に恋人或いは、想い人を、自分が寛容な心で、包み込まなければならないと思っていた。

逆に、それが更に、優湊の心を、虚しくさせるだけだった…。

想い人が出来ても、すぐ、優湊のことを、何も知らないのに、簡単に捨てて、傷付けてしまう…。

その繰り返しで、結局は、優湊は、弄ばれて、生きる希望が無くなり、一時的に、自殺願望や、うつが出てしまう。

それでも、優湊は、恋愛や、想い人との将来を諦めない。

優湊は、時には、自分の情けなさに、ウンザリすることはある。

けれども、そのことを続けることで、自分の人生に、張り合いが生まれ、反省することで、新たに気持ちを切り替えて、恋愛勝負に挑む気持ちになるからだ。

その度に、少しずつ、絶対的な愛情が、自分には必要なのだと、自ずと分かって来た。