「部屋、いっこしかないけど…
それでも、いいのか?」

「う、うん…いいの」

何だろう、

雪音が、

急に女の子に見えてきたような。

気のせいか。

「好きに使っていいからさ。
のんびりしてけよ」

「ありがとう」


お茶を持っていくために

部屋を出た。

あのままだと、どこかがおかしくなりそうになる。

変な気分だ。