その次の日は学校にも来ていた。

よかった。

俺は彼女を、屋上に連れて行った。

「み、樹坂君…?」

「柚花さん。率直に言う。
俺の家に来てくれないか。
心配なんだ、君のことが…」

「どう、して…」

「隠していたのはあのことだったんだね
虐待を受けているんだろ、君」

「…どうしてそれを…」

「君の家に行ったから。そしたら…あんなことになってたからね…」

「…や、やだ…私…」

「いいんだよ。もう逃げよう。ね?」

「そんなこと、したら、殺され、ちゃう」

「…君は、俺が守るから。心配しないで
いいから。」

「…樹坂、君…ありがとう…」

彼女はものすごく泣いた。

俺は彼女の背中をさすって。

胸に抱きとめた。