この前行ったし、多分大丈夫。

電車に乗り、また揺られる。

「あった」

すぐ見つかった。あの家だ。

インターホンを鳴らしてみる。

「誰も、いない…」

留守か?

と思ったら…

何かが破壊される音がした。

な、なんだ?

「…どうして風邪なんかひくんだ!
お前にかける金はないんだよ!」

「やめて!お父さん!」

中の会話を聞いて絶句した。

柚花さん、虐待かなんか受けてるのか?

どうして…


そりゃあ、話したくなくなるな。

少しは考えればよかったのに…!

後悔しても遅かった。