コンコン…

「風雅、ちょっといい?」

そう言って部屋のドアを開ける。

風雅はソファに寝転んで

スマホをいじっていた。

そして私を見るとガバッと起き上がる。

「おまっ…何の用だよ!」

「だから勉強…「アホかっ!!普通に入ってくんじゃねぇよ!襲われたらどうすんだよ!」

「襲っ…そんなわけないでしょ!?」

「なんで言い切れんだよ!
これだからバカは…」

「も、もう!バカバカ言わないでよ!」

「じゃあ何の用?」

私はうう…とつまりながら

ノートを差し出す。

「…宿題教えて欲しいの」

「はっ、バーカ」

「なっ…!」