出た、俺様風雅…。

「…わかった」

「それでいい」

うわ〜…

「…偉そ〜」

「なんか言ったか?」

「いえいえなんでも!!」

慌ててそう言って前を向く。

「あ、髪結うの忘れてた」

「…女って面倒くせ」

「もー!わかってない!」

私はそう言ってプイッとそっぽを向く。

「こんななのになんでモテるの?」

「…さっさと歩けば」

「はいはいすみません〜」

私はそう言っていい天気の中を

少し早足で歩いた。