「多分理玖も遅いだろうから」

「あ、ありがとう」

そう言って受け取る。

「なになに、もしかして合鍵!?」

水瀬君がそう突っ込んでくる。

「あんたバッカじゃないの!?
二人は一緒に…「わー!奈津!!」

大声で言いそうになっている奈津の口を慌てて封じる。

「あ、ごめんごめん」

「もう、奈津ったら」

私はそう言って風雅を見る。