「あら理玖、おかえり」

「…ただいま」

理玖はそう言うと

自分の部屋に入って行った。

「あんなだけど、絶対むっつりよ!」

「そ、そんなことはないと思いますけど…」

む、むっつりって…。

「とにかく心配だわぁ〜…
ごめんね結芽ちゃん…
夫の付き添いしなきゃならなくて…」

ってことは豪華客船とかそういう系か。

風雅のお父さんは

実は大きな会社の社長で、

たまにしか帰ってこないけど

おばさんラブの一途な人で

私はすごく好き。