「…バーカ」

風雅がそう言ってスープを飲む。

「ってか理玖は?」

「あら、忘れてた!」

おばさんはそう言うと

階段を駆け上っていこうとする。

「あ、おばさん、理玖ならさっき洗面所に…」

「…なにバタバタしてんの」

クールな声が聞こえて風雅の弟、理玖(りく)が部屋に来た。

「あ、理玖おはよう!」

「…おはよ」

理玖はそう言うと黙って席に着いた。

理玖はクール系というか…不思議系。

何を考えているのか…想像すらつかない。