翌日

「ごめんなさいっ」

私は高木君を屋上に呼んで、バッと頭を下げていた。

「私昨日…風雅とその…気持ち伝え合って、それで…「もういいよ」

高木君はやんわりと私の言葉を遮って微笑みかける。

「…そっか。まあやっぱりそうなるよね」

「…ごめん…」

そう言うと高木君は私を見る。

「謝ることない。
佐久良が幸せなら…俺はそれでいいよ」

高木君はそう言うと後ろを向いた。

「…風雅とお幸せに」

「高木君…」

私が呼びかけても高木君は振り返らない。

「…ありがとう」

私はそう言って屋上を後にした。