シーーーーン……

「結芽ちゃん…」

私は立ち上がって頭を下げた。

「ご迷惑…おかけしてすみませんでした…」

そう言ってきゅっと唇を噛む。

ポン…

「…いいから。お前のせいじゃねぇし、お前も俺らの家族なんだから」

え…

「そうだぞー?なぁ?」

「ええ、もちろん」

「…うん」

私はみんなの優しさに目を涙でいっぱいにして

「ありがとう…ございます…!」

精一杯の感謝の気持ちを口にした。