「…あーめんどくさいわねっ!!
ここまでめんどくさいとは思わなかったわよっ」

そう言って背もたれにもたれるママ。

「もういいわよ。めんどくさい。
お金よお金。お金がいるの。
結芽に働かしたかったわけ。
これで満足?」

「…恥ずかしいわ」

要の声にママが鼻で笑う。

「なにがよ?」

「こんなんが親戚で。
なに考えとるん?あんた。
ちょっとおかしいんちゃうん?」

「何言ってんのよ、だからいいって…「黙れや」

要がそう言って睨みつける。

「…二度と近づくな」

要はそう言うとおばさんとおじさんに頭を下げて

「おじゃましました」

と言うと

「ちょっと!!」

ママとパパを無理やり立たせてドアに押しやって出て行った。