「っ…べ、別に…「…うるさい。なに?誰?」

一斉にドアの方に視線が向けられる。

「理玖…」

「…誰?その人たち」

そう言った理玖におばさんが答える。

「結芽ちゃんの…両親よ」

理玖の眉がピクッと動く。

「だ、だめだよ理玖、大丈夫だから…」

私はそう言って理玖をなだめる。

「…大丈夫ってなにが?
こいつら結芽捨てた張本人でしょ?
なにのこのこ結芽の前に現れてんの?
なにこの家上がってんの?帰りなよ」

理玖はそう言ってママたちを睨む。

「…理玖君、大きくなったわね」

「うるさい。帰れ」

そう言ってさらに睨みつける理玖。