家についてドアを開ける。

「あらおかえ…」

おばさんの言葉が止まり、表情に怒りが滲む。

「なんで…「ごきげんよう。突然邪魔して悪いけど話がしたいの。上がっていいかしら」

そう言って微笑んだママの目は笑ってなくて、

なぜかぞくっとした。

「…入りなさい。
あら?そこのあなたは…」

そう言って要の方を見るおばさん。

「…竹谷要です。結芽の従兄弟ですけど…俺は風雅と同じ考えでここにいます」

そう言って頭を下げる要。

「関西の子なの?」

「あ、はい」

「そうなのね。私も実は関西出身なのよ」

「そうなんですか!?気ぃ合いそうです。よろしくお願いします」

「ふふっ、ええ。
…じゃあどうぞ」

おばさんはスッと目を細めるとママを捉え、

ママはそれを無視して家に上がった。