結芽side

道を歩きながら空を見上げる。

きれい…

周りにある木々は赤く染まっていて、それだけで季節の変わり目を感じさせる。

冬までには風雅となにか進展あるかなぁ…

うーん…あったらいいけど私が避けてるしなぁ…

だって緊張するし嫌な返事聞きたくないし…

でも好きなんだよね、やっぱり…

はぁ…恋って難しいね。

そんなことを思っていると

「え…」

私の前には見覚えのある人の影。

はっと顔を上げて硬直する。

「マ…マ…」

そしてママの隣には

「パパ……?」

大きな大人の男の人。