「ふう…あ、ありがとう佐久良。
ここに置いてくれる?」

「うんっ」

そう言って水道の近くにボトルを置く。

高木君の動作は素早くて、ここからは手伝うことがなかった。

「百合のこと…ありがとう。
内容はよく聞いてないけど、励まされたって昨日すごく嬉しそうに話してた」

高木君がそう言いながらボトルに水を入れていく。

「ほ、ほんとっ?
それはよかった…」

あんな偉そうな言い方したのに…

百合ちゃんってほんといい子。

「…恋愛相談?」

「え!?」

「あ、ごめん。なんとなくそうかなって」

う…図星です。

「…そっか。百合も恋する年か〜…」

そう言って項垂れる高木君。

「い、いやいやまあ中学三年生だし…ね?高校生と変わらないよ」

「…そうだよね。
まあ俺も恋してるし」

「へえー…ってえ!?」

まさかの!?