「…芽…結芽」

パチっ。

「…夕飯できたって」

ゆっくり横を見ると…

「ふ、風雅…」

…なんということ。

なんてこと。

私今…髪ぐしゃぐしゃでよだれ垂れてるかも。

…ぎゃーーーー!!!

「風雅!?なんで!?」

一気に目が覚めてガバッと起きる。

「なんでって…呼んでこいって言われたから」

「そ、そっか…」

シーン…

「…結…「す、すぐ行く!すぐ行くね!!」

風雅が口を開きかけたのを遮って慌ててそう言い部屋から追い出した。

再び静かになった部屋に私のため息が響く。

…だって、今風雅の口から出る言葉は…

…私を振る言葉。

はっきり言って欲しいって思ってたけど、

でも…やっぱり聞きたくない。

私は髪を梳いて整え、ベットを少し整えて部屋を出た。