そう言って髪をクシャッとする竹谷君。

「まあ…そういうわけやから…よろしく」

「う、うん」

そう返事をすると竹谷君はフッと笑った。

「どうせ親戚やし名前で呼んで?結芽」

う…高木君に負けず劣らず爽やか…!

「か、要…?」

「うん。じゃあまた明日〜」

要はそう言うと最後まで爽やかなまま教室を出て行った。

…ちなみに私にはグサグサと女子の視線が刺さった。

にしても、生の関西弁って初めて聞いたなぁ。

あんまり思ってたのと違うかも。

やっぱりそういうのってあるんだなぁ…。

ふとキョロキョロ教室を見回すけど、風雅はもう帰ったみたいだった。

それか部活かな。

…もし部活でももう絶対応援なんか行けないよね。

私はため息をついて学校を後にした。