キーンコーンカーンコーン…

長〜い校長先生の挨拶も終わって教室に戻ってきた私たち。

転校生の紹介のためにみんなはそわそわ。

…そして私は上の空。

チラッと風雅を見ると…

…あれ、なんか風雅もぼーっとしてる…?

熱でもあるのかな?

すると不意に…

…バチっと目が合ってしまった。

バッ!!っという効果音がつきそうなくらいの速さで目をそらす。

ドキドキドキドキドキドキ…

まだ鼓動が収まらない。

な、なんで目があっちゃったんだろ。

私風雅のこと見つめすぎだよ…

もうやだ……

そう思って俯いていると、

「では転校生を紹介する」

という先生の声が聞こえてはっと姿勢を正す。