風雅side

『好きなの…!』

さっきの結芽の言葉が頭の中で何度も繰り返される。

好きって…なんだよ…

混乱して頭が働かない。

どういうことだ…?

あいつが…俺を好き…?

くしゃっと髪を掴む。

ドキ…ドキ…ドキ…ドキ…

この鼓動の速さ…俺はどう思ってるんだろう。

あいつが好き…なのか…?

それともただ今告白されたからそうなだけか?

…わかんねぇ。

あいつが俺を好きとか…考えたこともなかった。