「っ…!」

茉侑ちゃんは身を乗り出して、風雅に…

…キスをした。

さすがの理玖も目を見開いて立ち上がる


「え…」

私は血の気がさぁっと引いていくのを感じながらもう放心状態。

なに…今の。

なに…あの茉侑ちゃんの勝ち誇ったような表情。

なんでなんでなんでなんで……

そこで観覧車が下にたどり着き、

バッと駆け出す。

「結芽先輩!?」

そこで百合ちゃんに遭遇してこっちに来る理玖を見て真っ赤になる。

「い、一条君…」

お、お邪魔だよね。

「理玖、私ちょっと一人になりたい。
ちょっと待ってて」

「結芽先輩!?」

「結芽…」

私は小さく微笑んでダッと駆け出した。