「何言ってるの!?
そんなわけないじゃない!
見ててわかるよ!」

「…そ」

あ、信じてない。

はぁ…まあいいや。

お互い両思いってことだし、多分…大丈夫だと思う。

なんというか…女の勘?なーんて…

「…それより結芽、あれ」

そう言って理玖が顎で示した場所は…

風雅と茉侑ちゃんが乗っている観覧車。

風雅は気だるそうだけど…

見ると茉侑ちゃんが懸命に合図を送っている。

…風雅に見えない角度で。

「…なんだろ」

「まあいいことではない」

理玖の言葉に頷く。

…悪い予感。

そしてもう少しで一周してしまうというとき…