そうして最後に乗ったのは定番の観覧車。

二人乗りだったから、やっぱり…

「一緒に乗ろ〜!!」

「おいっ!!」

茉侑ちゃんはそう言って風雅を引っ張って観覧車に乗ってしまった。

…こうなるよね〜…

「…乗ろ」

「うん…」

私はそう言うと観覧車に乗り込んでぼーっと外を眺める。

…と

「あ!」

下を見て声を上げる。

「どうしたの?」

「理玖!あそこにいるのって百合ちゃんじゃない?」