「いこ〜?」

「ちょ、マジで離せよっ!!」

…風雅は不機嫌度MAX。

うぅ…これはあとで相当怖い。

なんで助けねぇんだ!!とかめちゃめちゃ怒られそう…。

「結芽、お前もさっさと来いよ」

ぼーっと考え込んでいた私の方を振り返って、風雅がそう言う。

そのことが嬉しくて、私は笑顔で答えた。

「うんっ!」

…茉侑ちゃんはそんな私を思いっきり睨んでいた。


『ごちそうさまでした』

手を合わせてみんなでそう言う。

ふう、お腹いっぱい〜…

そう思いながらお皿を下げていると、不意に茉侑ちゃんがお皿を下げていないことに気づいた。