「…じゃあライバルね?」

「へ?」

間抜けな声を出した私の肩を揺するおばさん。

「茉侑ちゃんよ!
…あの子風雅が好きなのよ、絶対」

そう言ってうんうん頷くおばさん。

そ、それは見ればわかりますが…

「ライバルっていうのは…」

「そうじゃない!
正直結芽ちゃんみたいないい子がどうしてあんなバカ息子を好きになったのかはほんとに不思議だけど…
私は結芽ちゃんを応援してるわよ!」

そう言ってグッと親指を立てるおばさん。

「そ、それは光栄です…」

「ええ!…これも正直に言うけど、私ちょっと茉侑ちゃんが苦手なのよ」

そう言ってぺろっと舌を出すおばさん。

お、おばさんまで…