これは…

「風雅〜…」

そう言って勉強中の風雅の机に駆け寄る。

「んだよ」

「宿題終わった??」

「…見せねぇぞ」

「そこをなんとか!!」

ね!と促す私とうんと言わない風雅。

…やっぱりそうですか…。

「っていうかだいたいお前な、"見せて"じゃなくて"教えて"だろ」

そう言ってクルリと椅子を回転させる風雅。

ドキっ…

「う、うん…教えて、ください…」

そう言って頭を下げて見上げるように風雅を見る。

「っ…し、仕方ねーな!
教えてやるからさっさと勉強道具持ってこい!」

「う、うん!ありがと…!」