「…は?ふざけんな」

私が混乱していると風雅がそう言ってその人を睨みつけた。

「あんたはこいつの親じゃない」

「…あなた…風雅君…?」

そう言う…ママを無視して再び歩き出す。

「待って!お願い、結芽…話をさせて…」

なぜかまた足が止まる。

すると再び風雅がママに冷たい表情を向けた。

「…しつこいですね。
こいつに二度と関わらないでください。
他人でしょう?」

風雅…

こんな表情してるの…初めて見た…。

風雅は行くぞ、と言って歩き出した。

私は風雅に手を引かれながら、何度か振り返って俯いているいるママを見ていた。