「待って!!わかるわ!あなた結芽でしょ!?そうよね!?」

必死にそう言うその人。

でも風雅は無視して私の腕を強く引く。

「ねえ待って!!」

その人が私の腕に触れた。

ビクッ…

「結芽…私よ、わかる?ママよ」

え……

立ち止まった私を見て、風雅も足を止めた。

ママ……?

「ずっと会いたかった…!
ずっとずっと…!」

「え…」

混乱して言葉が出ない。

どういうこと…?

ママって…ほんとにママなの?