「なー奈津ー」

「なによ」

「今日もちびっこいんの?」

「…いるけど?」

そんな感じに会話し始めたから私は遠巻きにその場を眺める。

「ごめん佐久良、ちょっとこれ持ってもらえる?」

「あっ、うん!」

そう言って高木君が渡してきたボードを受け取る。

高木君はボールをカゴに全てしまって体育倉庫に入れた。

「ふう、ありがとう」

「ううん!」

そう言ってボードを渡す。

その時チラッと見えたたくさんの書き込みを見てわあ…と声をあげる。

「マネージャーって大変なんだね」

「そうでもないよ。
結構楽しいし部員はみんないい奴だしさ」