「はぁ…なんか落ち着いてきた。
テンション高かったよね?あたし」

「大丈夫だよ。
でももう叫ぶのはやめてね」

「わかった」

私たちは笑いあって階段をおりていく。

「あ、高木君っ」

階段を下りたところにボールの片付けをしている途中の高木君がいた。

「部活お疲れ様っ」

「佐久良、浅川も。うん、ありがとう」

そう言って少し微笑む高木君。

体育館すごく暑いのに、ここだけ爽やかな風が吹いたよ…。

「今日は応援?」

「うんっ。迷惑じゃなかった…?」

「全然。よかったら明日も見に来な?
その方が部員もやる気でるかも」

「えー?どうして??」

そんな会話をしていると水瀬君がこっちに来た。