「なんで好きになったの??」

「え、えーと…」

奈津に言われてこれまでのことをかいつまんで話す。

「…なるほどね〜」

奈津はそう言うと腕を組んで背もたれにもたれる。

「うーん、一条君ほんとかっこいいね」

「え!?」

か、かっこいいって…

その通りだけど、奈津が男子を褒めるって珍しい…

「…かっこいいよ」

私はそう言って俯く。

だってほんとなんだもん。

外見だけじゃなくて、風雅は性格もかっこいい。