「…あのね、」

「うん」

私は周りをキョロキョロ見回して奈津の耳に囁く。

「…私、風雅が好きになったの」

ピタッ。

「…え?」

「だ、だから、風雅が好きに…「えぇえええ!?」

奈津が大声を出したからしーー!!!っと慌てて制して周りの方々に謝る。

「ちょ、え!?ほんとに!?」

「う、うん…」

「やっと…」

「へ?」

「ううん、なんでも」

奈津は満足そうにうんうん頷く。

「…で?」

「え?」

で?って…