「まあね。でも…」

「でも？」

奈津の方を見ると少しムスッとしている。

「…翔が手伝ってくれた」

「え！？」

奈津はまだむっつりしたままアイスティーを一口。

「あいつに手伝ってもらうとか、なんか悔しい」

く、悔しいって…

私は苦笑いをしながら店員が持ってきたアイスコーヒーを受け取った。

それにしても水瀬君、やるなぁ…

絶対好感度アップしてるよ！

…奈津のプライドさえなければ。

「そっちはどう？一条君と、なんか進展あった？」