お箸を受け取った後も、風雅は私をじーっと見つめてくる。

ドキドキドキドキドキドキ…

「え、えーと、どうかした…?」

そう言って風雅の顔を覗き込みながら必死に願う。

私の鼓動、どうか聞こえてませんように!!

「…んー…なんかお前今日変。熱でもあんの?」

そう言って額に手を置いてくる風雅。

「わわわっ!!だ、大丈夫だよ!
熱なんてないないっ!」

そう言って慌てて顔を背ける。

「…?そ」

風雅はそう言うとまた食卓に戻っていった。