200円を渡してイチゴ飴を受け取る。

「じゃあお祭り楽しんでっ!」

「ありがとうございます!」

私はそう言うとペコッと頭を下げて風雅と一緒にその場を去る。

「ねえねえ、イチゴ飴なんてあるの知ってた??」

「そりゃな。ってか前から普通にあるし去年も買ってたじゃねぇか」

「えー、そうだっけ?」

「ああ。その時もイチゴだー、とかなんとか言って騒いでただろ」

「えー?」

まったく覚えてないよ…。

「はあ、記憶力悪っ」

「わ、悪かったわねぇ!!」

「ああ、そのおかげでお前に勉強教えてやらなきゃなんねぇもんな」

「うっ…」

そ、そりゃそうだけど!!

っていうか風雅、若干不機嫌?

なんで??

あ、疲れちゃったかな…。

ちょっと悪かったよね、風雅は部活もしてきたわけだし…